付録-G Eudora-Jとは?

Eudora-J は Eudora プログラムを日本語メールの環境で使用するために,漢字変換機能を追加した Eudora プログラムの日本語版です.漢字変換以外にも独自に機能追加をしています.ここでは,Eudora-J 特有の機能を中心にして,Eudora-J の使用方法をまとめて説明します.

日本語メールと漢字変換

マッキントッシュで採用している漢字コードはMS漢字コード(以後 SJIS)です.一方,インターネット上で交わされる日本語メールにはJIS漢字コード(以後 JIS)が採用されているので,漢字コードの変換が必要となります.また,メール配送をしているワークステーションなどで採用している漢字コードがこれらと異なったもの(EUC漢字コード:以後 EUC)であることもあります.(図 G-1 参照)漢字コードの変換は日本語メールがマッキントッシュに届く経路の何処かでおこなえばよいのですが,Eudora-J では JIS漢字変換(マックからみて)を基本にして SJIS漢字変換と EUC漢字変換もサポートしています.


図-147.異なる漢字コード

漢字変換とその設定

JIS 漢字変換 デフォルトでの漢字コード変換です.受信メッセージ中に ESC-$-@,ESC-$-B または ESC-$-(-B の文字列があると,これを漢字モードへの切り替えシーケンスと解釈します.ESC-(-J または ESC-(-B の文字列に出会うまで JIS漢字変換をおこないます.これらのエスケープシーケンスは正式な対(例えば ESC-$-B と ESC-(-B)になっていなくても変換をします.また,これらのシーケンス文字列は捨てられます.

送信時には日本語部分(2バイト文字)を ESC-$-B と ESC-(-B の対を使って JIS漢字変換をおこないます.

SJIS 漢字変換,EUC 漢字変換 これらの漢字変換を用いるにはリソースの変更が必要です.STR#リソース id1000.81 を EUC または SJIS(S-JISでも可 )に変更します.


図-.148.漢字コード変換を変更する

現在の漢字コードが何になっているかはアバウト画面でわかります.

スイッチ

MIME ヘッダ変換:
使用漢字コードが JIS 以外のときに選択可能となるスイッチで,オンの場合,送信メッセージのヘッダ部分に漢字が使われていると,ISO-2022-JP にしたがったエンコードを施します. この機能を一時的に使用するためのアイコンがアイコンバーの "カナOPT" です.

JIS 漢字コード使用時は,このスイッチは選択不能となっており,常時エンコードします.

受信メッセージについては使用漢字コードに関わらず MIME変換(デコード)します.MIMEヘッダであったか否かを知ることはできません.

JIS 半角カナを通す:

このスイッチは,使っている漢字コードが JIS のときに選択可能です.JIS 漢字コードでの,いわゆる半角カナのように8ビット目が立っている文字の送信をおこなうためのものです.

SJIS漢字変換や EUC漢字変換をしている場合は,これらのコード自体が8ビット目が立っている文字を使用しているので,このスイッチは選択不能となっています.

注意:このようなメッセージは自サイト内での使用に留めるべきであり,インターネットメッセージには適切ではありません.(メッセージがインターネットへ出ていく時点では JIS漢字コードになっているようにする必要があります.)

常時 Cc: に自分宛:

この設定がオンの場合, 返信メッセージを作成するときにヘッダの "Cc:" フィールドに自動的に "me" を追加します.

常時引用元を表記:

「全関係者へ返事」のモード時,返事のメッセージにおいて引用開始する前の行に「At "時間", "相手の名前" wrote:」の書式で引用文ヘッダがつきます.この設定がオンの場合, 「全関係者へ返事」ではない単なる返事にも, 常時この書式の引用文ヘッダがつきます.

引用文に相手名:

デフォルトでは引用文の行頭に,">" を挿入します.この設定がオンの場合は,">" の前に相手の名前を挿入します.挿入される相手の名前は "From:" の書式によって変わりますが,書式によっては次候補も同じ場合があります.「転送」や「引用としてペースト」ではその効果はありません.

相手名は次候補:

「引用文に相手名」がオンの時のみ設定可能なスイッチです.この設定がオンの場合は,">" の前に相手の名前の次候補を挿入します.挿入される相手の名前は "From:" の書式によって変わりますが,書式によっては次候補も同じ場合があります.「転送」や「引用としてペースト」では効果はありません.

印刷時のヘッダとフッタのフォント

印刷の際のフォントは操作メニューの「設定変更...」でおこなますが,Subject: フィールドや From: フィールドに日本語があるメッセージをオリジナルの Eudora で印刷すると,印刷時のヘッダやフッタが文字化けします.Eudora-J では,日本語が含まれているときのヘッダやフッタの印刷フォントを本文印刷フォントにすること(書式はボールド)によって文字化けを回避しています.(文字化けを本当に回避するためには,本文印刷フォントとして日本語フォントを選ぶことです.日本語を含まない場合はオリジナルと同じ Timesのボールドで印刷します.)

このヘッダ,フッタ印刷フォントが気に入らなければ,STR# リソースの id7000.22 で指定することができます.Eudora-J のデフォルトではここは空欄となっています.System J1-6.0.7 などでは中ゴシックを指定しておくのが適当でしょう.

taBL リソース

デフォルトの文字変換テーブルである taBL リソース id1001,1002 は Eudora-J では変更されています.オリジナルの変換テーブルが必要であれば,付録-E を参考にしてローマン文字変換テーブルを作ってください.その際には id を別なものにして日本語版の機能に影響のないようにしてください.

その他のリソース

taBL リソース以外に,Eudora-J ではオリジナル Eudora と異なったリソースを使用しています.下記の対応表は Eudora-J がデフォルトで使用するファイル名などです.
	Eudora	Eudora-J	STR# の id
	In	受信簿	6200.20
	Out	送信簿	6800.5
	Trash	ゴミ箱	7400.12
	Eudora Settings	電子メール設定	7200.8
	Eudora Nicknames	電子メールニックネーム	5600.7
	Eudora Folder	電子メールフォルダ	6200.14
これらのリソースは変更可能ですが,受信簿,送信簿,ゴミ箱を変更すると,これに連動する書簡箱,移動メニューリソースも変更しなければいけません.その他のリソースについては比較的簡単にカスタマイズできるでしょう.

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