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第1章

 誰でもできる簡単セットアップ――3の2

LAN接続
―Windows 95の場合

石川光一

 Windows 3.1ではLAN接続がOS単体としてはサポートされていなかったため,LANを利用する場合には,別途TCP/IPパッケージを購入する必要があった.しかし,現在販売されているWindows 95ではLAN関係のサポートが充実し,LAN経由でのインターネット接続を行うには特別にソフトウェアを追加購入する必要はない.Windows 95が稼動しているコンピュータであれば,そのほかに必要なのはネットワークインターフェースボード(以下ではLANボードとする)と接続ケーブルなどだけである.
 最近では,パソコンの本体にLANボードの機能があらかじめ組み込まれている製品も多くなってきているほか,追加購入する場合でもLANボードの組み込みは以前と比較して容易になっており,特にプラグアンドプレイ(Plug and Play:コンピュータに周辺機器が追加された場合に各種の設定を自動で行う機能およびその規格)に対応した本体とLANボードとを組み合わせている場合には,ほぼ自動的に設定が行われることになる.
 ここでは,Windows 95を利用した場合の典型的なLAN接続の方法について説明する.

1.LAN接続の準備

(1)ネットワーク管理者から接続のための情報を得る
 まず,次の情報を管理者などに問い合わせて確認する. (2)LANボードなどの購入
 まず,LANボードは上記1)の条件に合い,かつWindows 95用のドライバーソフトウェアが付属しているものを購入する.もしも本体がプラグアンドプレイ対応であれば,ぜひボードも対応しているものを選ぶべきである.価格的に安くてもこれらの条件を満たさないものを購入すると,後から非常に苦労する可能性がある.なお,最近では100BASE−Tなどの規格に対応した製品もあるが,今すぐに利用できるのでなければ,一般的な10BASE−Tのボードでも十分実用になる.
 このほかにはネットワーク配線ケーブルとコネクタなどを指示通りに購入すればよい.

2.LAN接続の作業

(1)LANボードの組み込み
 パソコン本体とLANボードのマニュアルなどの説明に従い,LANボードを本体に組み込む.また配線も接続する.この後,パソコンを再起動した時にLANボードが自動認識されればしめたもので,Windows 95は必要なLANボード用のドライバを組み込むかどうかを聞いてくる.
 そうでない場合にはコントロールパネルのネットワークを起動して「ネットワークの構成」タブの画面で「追加(A)...」ボタンを押し,アダプタ用のファイルの「追加(A)...」を行う.すると,図1のような画面が表示されるので,アダプタの「製造元」を選択し,「ネットワークアダプタ」の欄に表示される中から該当するものを選択する.もしも該当するものがない場合には,「ディスク使用(H)...」ボタンを押して,アダプタに付属して来たディスクからドライバをインストールする.  これで,LANボードの組み込みは終了する.問題が生じた時には他の周辺機器との設定で競合している部分がないかを確認する.

 図1 LANボード用ドライバの組み込み

(2)TCP/IPソフトウェアのインストールと設定
 次に同じくコントロールパネルの「ネットワーク」でTCP/IPソフトウェアの準備を行う.まず「追加」ボタンを押し,「プロトコル」を選択する.次の画面(図2)では,「製造元」から「Microsoft」を選択し表示された「ネットワークプロトコル」の中から,「TCP/IP」を選択する.

 図2 TCP/IPソフトウェアのインストール

 その後,先ほどの「ネットワーク」画面に戻ると,「現在のネットワーク構成」に「TCP/IP」が追加されているはずである.これを選択して「プロパティ」ボタンを押すと「TCP/IPのプロパティ」画面が表示されるので,一番右端のタブ「IPアドレス」をクリックする(図3).一般的にはここで「IPアドレスを指定」を選択し,管理者から通知された「IPアドレス」と「サブネットマスク」を指定する.組織によっては「IPアドレスを自動的に取得」を選択することもある.

 図3 「IPアドレス」の設定

 次に,1つ飛んで左の「ゲートウェイ」を指定する(図4).ここでは,「新しいゲートウェイ」に指示されたIPアドレスを入力する.

 図4 「ゲートウェイ」の指定

 最後に,さらに1つ左の「DNS設定」タブをクリックする.一般的なネットワークの設定では図5のように「DNSを使う」を選択し,管理者の指示通り「ホスト(H)」には今接続しようとしているパソコンのホスト名を,「ドメイン(D)」には,そのパソコンが所属するドメイン名を入力する.

 図5 DNSの設定

 DNSサーバについては,「DNSサーバの検索順」の上側の欄にIPアドレスを入力し,「追加」ボタンを押す.一般的には2つのIPアドレスを指定することが多い.  これで後は,「OK」ボタンを押した後,Windows 95を再起動するとTCP/IP通信が可能になる.なお,TCP/IPの設定を間違えると他のネットワークの利用者に被害を及ぼすことがあるので注意が必要である.

おわりに

 このように,Windows 95ではTCP/IPの設定が非常に容易になりその作業も標準化された.また,Windows NTでもTCP/IPソフトウェアが標準添付されており,LANボードも自動認識されるので上記の説明にかなり類似した方法でネットワーク接続を行うことができる.
 しかしながら,Windows 3.1の場合にはLAN接続の準備までは一緒であるが,その後のプロセスは追加するTCP/IPソフトウェアパッケージにより大きく異なる.具体的な作業内容については各パッケージのマニュアルに解説されている.推奨できるパッケージとしては,シェアウェアのTrumpet Winsockや,商用版のNetmanage Chameleon, CentreCom PC−TCPなどがあげられる.