金子 周司
(1)初期ホームページの変更
(2)日本語フォント使用の宣言
(1)よく訪れるページにはBookmarks(しおり)を
(2)Netscapeでネットワークニュースやメールを読み書きする
しおりを整頓する
WWWブラウザであるNetscape Navigator(以下,Netscape;本来,Netscapeは会社名,Navigatorがソフトウェアの名称であるが,ここでは繁用されているNetscapeと称することにする)には市販の日本語版と教育機関限定フリーウェアの英語版があるが,ここではMacintosh版とWindows95版の英語バージョン2.01を例にして日本語を扱うための初期設定等について紹介する.Netscape日本語版ではメニューやダイアログが日本語化されているが,基本性能は同一である.
Netscape英語版2.01の初期設定
さて,Netscapeで最初にどうしても行わなければならないことは2つある.
インストールを済ませたNetscapeを最初に起動すると図1のような画面が現れるが,これはアメリカのNetscape社にアクセスした結果である.このように毎度アメリカまで接続されたのでは時間がかかるので,最初にアクセスするホームページを変更する必要がある. 図1 Netscapeを初めて起動したときに現れる画面
パソコンが正しくインターネットに接続されていれば,アメリカにあるNetscape社のホームページに接続される.毎回このページが現れないように,初期設定のホームページを最初に変更する必要がある(図3参照).画面はMacinoshのもの.
1)メニューバーの「Options」から「General Preferences」を選ぶ.
なお,画面の設定は「Options」で開くメニューの中ほど「Show xxx」のチェックマークも関係している(図3左).
2)「Appearance」を選び,図2に示した要領で「Blank Page」(どこにもアクセスしない)あるいはどこか近隣のホームページにアクセスするように変更する.慣れてきたらハードディスクに自作のホームページを作り,それを最初にアクセスするようにすることも可能である(後述).
3)図1で示した操作ボタン類が大きくて邪魔な場合は,同じダイアログで「Toolbars」を「Text」とすると小さくすることができる(図5のボタンのようになる).設定が済んだら「OK」ボタンを押して設定を終了する. 図2 「General Preference」中の「Appearance」で最初にアクセスする先を変更する
(左上,Macintoshの場合)起動時にどこにもアクセスしないように設定した.
「Toollars」は画面上部のボタンを小さくするために「Text」を選んだ.
(右下,Windows95の場合)京都大学のホームページを起動時にアクセスする自分のホームページとした. 図3 初期設定を変更するための「Options」メニュー
(左,Macintoshの場合)「General Preferences」の中にいくつかのサブメニューがあり,そこでフォントや起動時にアクセスする先を変更する(図3,4,10).「Show xxx」の部分は図1にある画面上部のボタンやアクセス先を表示するか否かを選ぶためのもの.気に入った画面になったところで一番下のSave Optionsで記憶させる.
(右,Windows95の場合)日本語を表示させるためには,最初に「Document Encoding」から「Japanese(Auto-detect)」を選択しておく必要がある.
英語版の初期状態では漢字やカナが正しく表示されない.これを変更するには「Options」メニューから「Document Encoding」(図3右)を選び,その横に表示されるサブメニューから「Japanese(Auto-detect)」を選択する.このAuto-detectはシフトJIS,EUCなどインターネット上で複数混在している日本語コードに自動で対応するための機能である.
また,使われるフォントの種類は図4に示した要領で「General Preferences」中の「Font」で設定できる.指定したフォント名が漢字の場合,画面で化けて表示されるが気にすることはない. 図4 日本語フォントの選択
(上,Macintoshの場合)Encoding を「Japanese」,Proportional Font を「Osaka」,Fixed Font を「Osaka 等幅」に変更した.フォント名中の漢字「等幅」が化けて表示されて読めないが,これは気にしなくてもよい.
(下,Windowsの場合.フォントには「MS 明朝」を用いた.フォント名中の漢字が化ける点はMacintoshと同様.
日本語コードは複数あって,パソコンではシフトJIS,Unix計算機ではEUCコード,インターネットの電子メールでは新JISコードが使われている.WWW上ではこれらが混在しているが,多くのWWWブラウザはそれらを自動的にシフトJISに変換して正しく表示してくれる.
Netscapeの使い方(日本語Netscapeマニュアルに接続する)
以上の設定が終了したら,Netscape を使うひとまずの準備ができるので,例えばNetscapeの日本語版マニュアルがあるホームページにアクセスしてみる.メニューバーの「File」から「Open Location」を選んで(あるいは,図5に見えている「Open」ボタンを押して) http://www1.sony.co.jp/MediaWave/Netscape/Manual/index.htm と入力してみる(WWWの後にあるのは数字の1なので間違えないように).すると図5のような画面が現れるはずである.この要領でこの本の中で紹介されている各種ホームページにURLを入力するとアクセスできる.
画面には通常の黒字の文字に混じって,初期状態では青色の文字が見えるはずである.この部分にカーソルを移すと指の形に変化してクリックできることがわかる.どれかをクリックすると,そのキーワードに関連した別の画面が現れる.基本的な操作はただこれだけである.キーワードを次から次にたどって全世界を自由に横滑りする様子から「ネットサーフィン」という言葉が生まれた.このオンラインマニュアルを使ってNetscapeにまず慣れることをお奨めしたい. 図5 Netscape日本語版のオンラインマニュアル
http://www1.sony.co.jp/MediaWave/Netscape/Manual/index.htm
Netscapeを使っているうちに,自分で気に入った,あるいは頻繁に使いそうなページが出てきたら,そのページにBookmarksをつけるとアドレスを覚えていなくとも即座にそこへアクセスすることができるようになる.Bookmarkを登録するには図6に示したようにそのホームページが表示されている時に「Bookmarks」メニューから「Add Bookmark」を選ぶだけである.次からはそのホームページがメニューの中に表示されるようになる. 図6 気に入ったホームページにしおりをつけて覚えさせておく
Netscapeはインターネットの統合ソフトである.それは種々のアプリケーションをNetscapeから呼び起こし,例えば動画や音声を扱うことができることと,もうひとつは本来なら別のプログラムで扱うインターネットニュースや電子メールをNetscapeの中から使うことができるからである.後者については「Options」メニューの中にある「Mail and News Preferences」という項目で自分のメールアドレスやニュース購読サイトを登録しておくだけで,Netscapeのメニューにあるニュースやメールの機能が使えるようになる.ただし,日本語メールや添付書類の扱いにはまだ若干の問題が残されているようなので,電子メールに関してはまだEudoraを使うほうがよい. 図7 メールやニュースの設定
「Options」メニュー(図2)から「Mail and News Preferences」を選び,「Servers」と「Identity」の太枠で囲った部分に自分が使用許可を得ているメールサーバ,ニュースサーバのアドレスを記入する.
こうしてホームページにしおりをつけていくと,次第にBookmarksメニューには数多くのタイトルが並ぶことになる.これを分野別に分類して検索しやすくするためには,しおりを階層構造にするとよい.しおりの階層化は次のようにする.
1)「Window」メニューの「Bookmarks」を選ぶ.
2)「Bookmarks」ウインドウ(図8)でBookmarkを適当な名称に書き直したり,新しいフォルダを作って階層構造にしたり,上下に移動させて分類にあう場所に並べ直す.
3)このウインドウを閉じると,階層化されたしおりが完成する(図9上). 図8 「Bookmarks(しおり)」の編集ウィンドウ
Netscapeに慣れてきたら行いたい作業.日本語のタイトルは文字化けするので英語に書き換えるとよい.マウスで選択してドラッグするだけで順番や階層レベルを変更できる. 図9 階層化されたBookmarksと自分のホームページ
Bookmarksはファイルとして保存することができる.そのようにしてできたファイルはhtml形式のテキストファイルであるので,最初にアクセスするホームページにすることができる.また,エディタやワープロを使ってその中身を見てみると,自作ホームページも夢ではないことが分かるだろう.
なお,「Bookmark」ウインドウで最後に「File」メニューから「Save Bookmark File as」を選ぶとHTML形式でこのファイルが保存される.これを次の要領で自分のホームページ(図9下)とすることもできる.
1)でき上がったテキストファイルをNetscapeアイコンに重ねる.するとそのBookmarksファイルの内容を含んだページが現れる.
ヘルパーアプリケーションの登録
2)画面上部のアクセス先を示す「Location」にカーソルを持っていて,全体を反転表示させてコピーする.
3)図2で示した「Start with」の「Home Page Location」ウィンドウにペーストして,「OK」ボタンを押す.
文献の全文イメージを表示させたりプリントアウトするためのAdobe Acrobat Readerなどの外部アプリケーションをNetscapeに登録すると,Netscapeを使いながらURLのファイル名を自動的に認識してそれらのヘルパーアプリケーションを起動したり,それらで直ちに使える形式でハードディスクに保存することができるようになる.(Acrobat Readerについてはこの項の後にコラムがあるので参照されたい).このようなヘルパーの登録はヘルパー自体のインストールを行う場合に自動的に行われることが多いが,後から手入力で追加することも可能である.次の手順で行う(図10). 図10 Helperアプリケーションの設定
Netscape操作中に画像など特殊形式のファイルを開いてみたり,ハードディスク上に保存することができる.
1)「Options」メニューの「General Preferences」から「Helpers」を選ぶ.
2)新しいヘルパーを登録するために「New」ボタンを押す.
3)そのアプリケーションの型を設定するために,例えばAcrobat Readerなら「MIME Type」には「application」,「Mime Subtype」には「pdf」と入力する.この情報はヘルパーから得る必要があるが,アプリケーションの場合には一括して「MIME Type」には「application」でよい.
4)当該アプリケーションで一般的に使われるファイル名の拡張子(この場合はpdf)を「Extensions:」に入力する.
5)「Browse」ボタンを使ってアプリケーションを指定する.
6)そのファイルにアクセスしたときに取る行動をラジオボタンから選択する.画像のように直ちに起動して内容を見たい場合には「Launch Application」とするが,圧縮ファイル形式のようにハードディスクに保存したい場合には「Save」を選ぶ.不明なときは「Unknown」にしておくと,その都度コンピュータから尋ねてくるようになる.さらに高度な設定と市販Netscape製品のサポート
Macintosh版Netscapeの高度な設定などに関しては,電総研の山名氏が取りまとめているWWWブラウザ全般に関するノウハウのページが参考になる(図11左).Windows版のWWWブラウザに関しては白橋氏がまとめた設定マニュアルがある(http://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/local/www/HowToWinMosaic.html).これらの文書は新しいバージョンのNetscapeに対しても直ちに情報が更新されるので,来るバージョン3.0などに関しては,これらを参照されたい.
また,図11右はNetscape社にある日本語のWWWページ画面である.製品についての紹介が公開されているとともに,製品版のNetscapeアプリケーションを所有している場合は,このページからサポートを得ることができるようになっている.現在はまだ日本語によるサポートは完全ではないが,次第に充実していくと思われる.
図11 電総研の山名氏によるMacintosh WWWブラウザの設定等に関するページ(http://www.etl.go.jp/People/yamana/www-client-for-mac.html)とNetscape社にある日本語のページ(http://home.netscape.com/ja/)