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第3章

 目的いろいろインターネット活用術――2の1
<実験計画の立て方>

実験計画の大筋

竹腰正隆

 新しい実験を始める時に何が参考になるか? もし従来の実験の発展型ならさほど困らないだろう.しかしまったく新しい分野に乗り出すときにはどうすればよいだろうか.もしあなたが大きな組織にいるのなら周りにいるいろいろな方から口コミで各種情報が得られるだろう.しかし小さな組織だったり,最新の分野に乗り出したらそれは難しい.ここではインターネットを使って新しい実験を始めるための計画の立て方を紹介する.

1.データベースの確認

 自分の専門とする研究分野のデータベースなら熟知していても,新しい研究分野のデータベースとなるとわからないことが多い.しかもそれらの分野の研究者にとっては常識的なものであるので,なおさら知っておく必要がある.これを解決する方法としてLiMBの利用が考えられる.LiMBは分子生物学分野のデータベースの一覧表といったものである.
 ここでは農業生物資源研究所のDISCサーバ <http://www.dna.affrc.go.jp/> からの利用法を解説する.DISCサーバのホームページ(図1)の中の「Others」メニューの中にLiMBが存在する.クリックすると図2のページが開く.各種データベースがアルファベット順に並んでいるので,目を通して自分に必要なデータベースを調べる.各データベースの名前をクリックすると詳しい情報のページが開く.残念ながら情報のページから直接各データベースへのリンクはされていない.しかし掲載されている多くのデータベースにおいて,インターネットで情報を得たり,検索できたりする.archieや各種検索サーバを使って目的のデータベースにアクセスできない時は,データベース名を上げて関係者に尋ねるのも1つの方法である.下記に述べるニュースグループを使う方法もある.

図1 DISCサーバのホームページ図2 LiMBの内容

2.最新実験情報の取得

 実験情報で最も知りたいのは最新のテクニックや新製品情報である.現在,多くの技術が海外から入ってくる.それらの情報の入手場所として最もアクティブなのがネットニュースのbionetである.その中の実験法に関するQ&Aであるbionet.molbio.methds-reagntsは情報の宝庫と言ってよいだろう.ただそのあまりのニュース量の多さに,すべてを読むことは不可能に近い.幸いにもこれらのニュースグループはすべてデータベース化 <http://www.bio.net/> されてるので,そちらから検索するのが実用的である.
図3 bionetのホームページ図4 キーワード入力画面
 これでおおまかな実験の傾向や新製品の評判を知ることができる.また自分の研究分野にふさわしいニュースグループがあったら,そちらも検索してみる価値はある.もちろん,何もひっかからないときには自分からbionet.molbio.methds-reagnts等に書き込むことが必要である.日本語で質問できるネットニュースならfj.sci.bioがある.

3.各種情報

 上に述べた以外では国内なら国立予防衛生研究所の石川淳氏が作られたホームページ <http://www.nih.go.jp/~jun/htdocs/research/> がユニークで情報が豊富である(図5).海外ならハーバード大学にあるホームページ <http://golgi.harvard.edu/> が充実している(図6).これらを散歩することによって自分に必要な情報が得られる可能性が高いだろう.いくつかの重要なホームページをチェックして,どこにどんな情報があるかを常に把握しておくことが重要で,活用できれば大変便利である.

図5 research toolホームページ図6 ハーバード大学生物学ホームページ