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第3章

 目的いろいろインターネット活用術――2の2
<実験計画の立て方>

試薬の検索

竹腰正隆

 現在,国内各試薬メーカーから出されてるカタログの厚さは,年を追うごとに厚くなっている.従ってカタログを調べて必要な試薬を探し出すのも容易ではない.ごく一部のメーカーではカタログのCD化を行ってるが,まだ数は少なく,また新製品情報は欠落している.国内では販売されてないもので英語論文に掲載されてる試薬がどんなものかわからず知りたいことがある.ここではそれらの情報をインターネットを通じて取得する方法を紹介する.しかしながら現状は国内に関してはまだ十分とは言えず,下記に述べるように読者の協力を期待するものである.

1.国内編

(1)まだ未完成
 残念ながら試薬類の検索サーバは,国内では未完成である.その可能性があるのはBIOWEB <http://www.bioweb.co.jp/default.htm> である(図1).これは研究者と各種業者とをインターネット上で結び付ける機能を提唱している.本来なら’96年4月下旬に本格運用されるはずだったが,5月中旬の時点でもまだ準備段階である.試薬検索も用意されてるが,まだ稼働していないので何とも言えない.今後の動向を見守っていきたい.

 図1 BIOWEBのホームページ

 一方,各試薬メーカーが自身のホームページをもって情報の発信を行い始めた.こちらもまだ新製品情報や特別な情報の発信が主で,カタログの検索までは行っていない.この点はぜひ各読者がメーカーに要望を出して,実現させる方向で進めてほしい.例えば,フナコシは試験的にカタログのCD化を行ってるので,これをインターネット上に乗せることは難しくない.これに新製品情報を絶えずアップデートしてくれれば,常に最新の情報が検索できることになる.筆者は試薬メーカーの人が来る度にネットワーク化をお願いしてるが,全国の研究室でお願いしたらその効果はいかがなものか?

(2)モノクローナル抗体の検索
 では現在はまったく検索システムがないかというと,実はモノクローナル抗体に関しては検索システムが存在する.理化学研究所が運営するHDBというモノクローナル抗体のデータベースは,情報源として論文だけではなく各種試薬メーカーのカタログを用いている.結果として世界中の各社が販売してるモノクローナル抗体の検索が可能となった.
 理化学研究所にあるWFCC(World Federation for Culture Collections)World Data Center for Microorganismsのホームページ <http://www.wdcm.riken.go.jp/>(次項「実験材料の調査と入手の手配」の図5参照)から入る.「4.Catalogues of cells, antibodies and DNA clones」をクリックすると図2のページが開く.上にあるHDBのアイコンか「CODATA/IUIS HDB」をクリックし(図3),「HDB database search」を選択するとキーワード入力画面となる(図4).WAIS検索なのでand,or,notを使うことができる.検索結果を図5に示したが,一番下の「CI ;catalog」が,カタログから入力されたことを示している.


図2 HDBのページ

図3 HDBのメニュー

図4 HDBの検索ページ

 図5 HDBの検索結果

2.海外編

 海外ではアメリカを中心として各試薬メーカーが日本よりも早くからホームページを開設して,カタログの設置を行っている.ここではコールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー出版局が運営してるBioSupplyNetを紹介する.このホームページで総合的な試薬や器具の検索システムが稼働している <http://www.biosupplynet.com/bsn/>(図6).「SEARCH THE PRODUCT AND SUPPLIER DATABASES」をクリックするとキーワード入力画面が出るので(図7),プルダウンメニューから製品名か販売業社を選択し,調べたい名前を入力して検索することができる.また分野別「Categories」,製品名のアルファベット順「Products」,会社別「Suppliers」にカタログを絞り込んで,調べていくこともできる.

 図6 BioSupplyNetのホームページ

 図7 BioSupplyNetの検索ページ