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第4章
自ら情報を発信する方法――4
サーバでの発信with Unix
鵜川義弘
自前のパソコンのサーバではなく,ネットワークサービスプロバイダや,所属組織の計算機センターなどのWWWサーバを利用して情報の発信をする場合には,あらかじめパソコンで作成したWWWコンテンツをサーバに転送する必要がある.プロバイダなどのWWWサーバの多くは,Unixという計算機システムで動いていることが多く,個人用のディレクトリ内のある特定のディレクトリが,公開用のWWWコンテンツの置き場所,「HomePage(ホームページ)」(ひとかたまりの情報の起点となるページ)となっていることが多い.この置き場所や,公開に必要な設定,物理的容量等の制限事項は個々のサーバによって違っている.サーバに用意されているマニュアルを読むなり,管理者に聞くなりして確かめることが必要である.
1.ftpによる転送と更新
パソコン内に存在するコンテンツを,UnixのWWWサーバに転送するには,ftp(File Transfer Protocol=ファイル転送方式)のクライアントソフトを使って転送する.ここでは,Macintoshで,Fetch(p90を参照)を使って転送を行う例を示す.
1)Fetchを起動し,「File」メニューから「New Connection...」を選ぶ.この場合,Fetchでよく利用する,anonymous−ftp(不特定多数向けのftpサーバ)のanonymousというユーザとして接続するのではなく,ユーザ登録済みのUnixユーザとしてlogin(ログイン)するので,Unix計算機の管理者から与えられたユーザID,パスワードを入力する.HTML文書を置くディレクトリがわかっている場合には,そのディレクトリも書いて「OK」ボタンを押す.以下は,というUnix計算機に「ugawa」というユーザIDでログインし,ログイン後は,「public_html」というディレクトリに移動する設定になっている(図1).
図1 ftpサーバにugawaというユーザIDでログイン
2)接続が完了したら,できあがったHTML文書のアイコンをドラッグ&ドロップする(図2).
図2 ドラッグ&ドロップでHTML文書を転送
3)文書と同時に作成した画像ファイルも同時に転送する.この時,文書ファイルはText(テキスト)で,画像はBinary(バイナリー)で転送しなければならないが,あらかじめ「Customize」メニューの「Preferences...」で,「Upload」を選び,「Default text format」を「Text」,「Default non-text format」を「Raw Data」,「Add .txt suffix to text files」のチェックボックスのチェックを外しておくと,自動的に,Uploadされるテキストはテキストの状態のまま(ただし,改行コードはUnixの改行コードに変更され)転送され,ファイル名は「.txt」の拡張子が付かず,そのままで転送され,画像データは画像データとして転送される(図3).
図3 あらかじめ「Customize」メニューで転送方法を指示
サブディレクトリのツリー構造そのものをフォルダごとドラッグ&ドロップすることも可能である.この場合は,Unix上にディレクトリが作成される.
2.注意―UnixとMacintoshとWindowsのファイル名,ディレクトリ名の違い
MacintoshやWindowsでファイルを作る場合やファイルを転送してきた場合には,Unixでのファイル名の違いに注意しなければならない.Unixではディレクトリの区切りに「/」を用い,Macintoshでは「:」が用いられている.また,Macintoshのファイル名,フォルダ名として許されているスペース「 」も,Unixでは扱うのが面倒である.Windowsのファイル名では,8文字+3文字の制限から,「html」の拡張子が,「htm」になるなど文字が変更になることもある.このほか,日本語のファイル名は使えないと考えた方がよい.基本的に,WWWで扱うファイル名,ディレクトリ名は,わかりやすいが簡素なものにするのが望ましい.