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ネットワークサービスプロバイダの選択

 大学や研究所等,所属組織のネットワーク(LAN)を頼らずにインターネットへ接続するには,民間のネットワークサービスプロバイダ(以下プロバイダ)を利用する.所属組織のLANをインターネットに接続する費用は,利用者個人に請求されることこそないが,設備費や通信費等まとまった額の予算が所属組織によって支出されている.プロバイダは,この部分を有料で請け負い接続サービスを行っている.利用方法は,前述のPPPによるダイヤルアップIP接続が主であるが,プロバイダによっては,個人のパソコンのネットワーク接続だけでなく,組織LAN全体のインターネット接続を行うものもある.
 現在,プロバイダは何百のオーダーで存在し,買い手市場となっているが,料金だけで判断してはいけない.固定料金,時間料金などの差のほかに,プロバイダのアクセスポイントまでの電話代は,別途NTT等の電話会社に支払うので,そこまでの距離も重要である.サービスの内容も注意が必要である.WWWブラウザの使用のみができ,電子メールを受け取るアドレスを提供していないものもある.料金表だけではわからないものとして,アクセスポイントのつながりやすさの差もある.
 今は,ネットワークプロバイダと言えば,インターネットの接続とWWWのホームページのどちらもサービスしていることが多いが,将来的には,インターネットへの接続だけをサービスするもの,電子メールを受け取る場所だけサービスするもの等に分化していくと思われる.自分にあったプロバイダを選択することが重要で,試用期間のあるプロバイダは,この点で安心である.
 インターネットに関する情報は,少々の時間で価値が極端に低下する.プロバイダとの契約前には,月刊のインターネットマガジンなど,必ず最新の資料でプロバイダの情報を確認する.
 ともかくインターネット接続を始めてみたいというなら,一切の事前手続きが必要ない,ダイヤルQ2を使ったプロバイダや,インターネットカフェの利用も考えられる.ダイヤルQ2のプロバイダでは,接続料金がダイヤルQ2の情報料として電話代に加算されて請求される.インターネットカフェを利用するには,インターネットカフェへ自ら行かないといけないが,パソコンのセットアップさえする必要がない.
 民間のプロバイダ以外の公的機関でも,業務としてネットワーク接続を行っているところがある.例えば,国立がんセンターでは医療情報ネットワーク網の構築のため,医療従事者や医療機関に対してPPP/DialupISDN/専用回線などの相談に応じている(連絡先は,admin@ncc.go.jp).身近な研究機関のサービスアイテムとしてPPP接続の項目がないかを探してみるとよい.  *:NetscapeなどのWWWブラウザでネットワークニュースを見てみると,雑誌にも載っていない最新情報が得られる.ネットワークニュースは,LAN内で共通のニュースサーバに接続して見るようになっている場合が多い.LAN内にニュースサーバが存在する場合は,ホスト名を書かずに,news:fj.net.providersとする.LAN内サーバなら,書き込みもできる.                           

(鵜川義弘)