第4章 インターネットを使ったデータベースへのアクセスとサービス
Anarchie, FTPd, GopherSurfer, MacHTTP
鵜川義弘
Anarchie1.2.0
Anarchieは,Peter Lewisが作成したArchie検索とFTPをするためのシェアウェアである.MacintoshでFTPをするときには,Fetchを使えばよい.しかし,ソフト名を知っていても,それがどこのFTPサーバにあるかわからない場合はFTPできない.また,FTPサーバのアドレスはわかっていても,Info-macなどのように,あまりにも巨大なサーバでは,サーバに接続した後,どこに目的のものが置いてあるのかわからないこともある.何百ものFTPサーバがひしめきあっているインターネットでは,各サーバが所蔵しているソフトやデータをユーザが個々に調べるという範囲を超えている.そこで,FTPサーバが用意する所蔵録を定期的に集め,データベース化し,FTPのユーザの所在情報の問い合わせに答えるためのArchieというサーバが運用されている.このArchieサーバに問い合わせをするためのMacintosh用クライアントソフトがAnarchieである.
Anarchieを起動し,必要なソフトの名前を入力,Archieサーバで検索すれば,それを持つFTPサーバが,サーバ内でのディレクトリ情報を含めて表示される.Archieサーバはいくつもあるので,1つのサーバでヒットしなかった場合も含め,同時に複数のArchieサーバに対して同じ検索を出すことも可能である.検索に数分以上要することがある.個々のArchieサーバは複数のFTPサーバの所蔵目録を網羅しているので,同じソフトが複数のサーバで見つかることも多い.そして,だめ押しとでも言うべきか,このAnarchieでは検索結果の一覧表を見て,これがほしいというところをダブルクリックすると,実際にそのソフトをFTPで持ってきてしまう.検索結果をメモっておいて,Fetchを起動する必要はない.このとき,FTPサーバーは近くのものを選択しよう.同じものが国内と海外の両方で見つかったなら,国内のサーバから取り寄せたほうが,転送速度も早いし,ネットワーク資源の無駄使いにならない.
Anarchieは以下のところにある.
ftp://amug.org/pub/peterlewis/
ftp://nic.switch.ch/software/mac/peterlewis/
ftp://redback.cs.uwa.edu.au/others/peterlewis/
ftp://ftp.nig.ac.jp/pub/mac/PeterLewis
FTPd2.1.0
FTPdは,Peter Lewisが作成したMacintoshをFTPサーバにするためのシェアウェアである.通常,FTPサーバはUnixのワークステーション等で運営されているが,インターネットに直結されているMacintoshでFTPdを動かしておけば,MacintoshによるFTPサーバの運用ができる.不特定多数の人にサービスするanonymous FTPの運営をする以外にも,少人数の研究者グループでデータを共有という目的に使用できる.また,所属するLAN内でMacintoshがAppleTalkで結ばれていないためAppleShareでデータを共有できない場合にも,そのMacintoshをFTPサーバにすることで,データの共有ができる.さらに,FTPという通信規約(プロトコル)を使用しているので,Macintosh以外の計算機からの利用ができるもの嬉しい.FTPdには,Gopherサーバとしての運用もできる機能がある.なおMacintoshがFTP,Gopher,WWWサーバになるには,それがLAN内のネームサーバに登録されていることが望ましい.具体的には,MacintoshがFTPサーバとして利用される時に,UgawaIIci.c.dna. affrc.go.jpという名前のMacintoshは,そのIPアドレスが150.26.230.94であるということを答えてあげるサーバが必要である.これはネットワーク管理者が登録作業を行ってくれるので申し出る.
FTPdは以下のところにある.
ftp://amug.org/pub/peterlewis/
ftp://nic.switch.ch/software/mac/peterlewis/
ftp://redback.cs.uwa.edu.au/others/peterlewis/
ftp://ftp.nig.ac.jp/pub/mac/PeterLewis
GopherSurfer1.0b8
GopherSurferは,Distributed Computing Services at the University of Minnesotaが作成したMacintoshをGopherサーバにするためのフリーソフトである.Gopherは,TurboGopherなどのクライアントソフトでインターネット内の情報を検索するものであるが,通常これらの情報を提供しているサーバソフトはワークステーション等で動いているgopherdと言われるものである.一般にインターネットにデータを提供したい者は,ワークステーション等を用意してこの目的に使用するが,インターネットに直結されたMacintoshでGopherSurferというサーバソフトを動かしておくと,ワークステーションがなくてもGopherサーバを運営できる.このサーバを動かすMacintoshは,世界中からアクセスされることを前提とするなら24時間電源を入れておくことが必要である.GopherSurferを起動しておくと,それがおいてあるフォルダー以下がGopherのメニューとして提供される.画像ファイルやBinaryファイルを置いておくと,クライアント側にはBinHexされたファイルが置いてあるように見せてくれるので,データ構築は手間いらずである.GopherSurferのエイリアスを作っておき,それをシステムフォルダ内の起動項目フォルダに入れておくと,Macintoshの起動時にGopherSurferが起動されるので便利である.
GopherSurferは以下のところにある.
ftp://boombox.micro.umn.edu//gopher/Mac_server/GopherSurfer1.0b8_68K.sea.hqx
ftp://boombox.micro.umn.edu//gopher/Mac_server/GopherSurfer1.0b8_PPC.sea.hqx
MacHTTP1.3
MacHTTPは,Chuck Shottonが作ったMacintoshをWWWサーバにするためのライセンスソフト(ライセンス契約にもとづき使用し,利用形態によっては無料の場合もある)である.
WWW(WorldWideWeb)は,NCSA MosaicやMacWebなどのクライアントソフトでインターネット内の情報を検索するものであるが,通常これらの情報を提供しているサーバソフトはワークステーション等で動いているHTTPdと言われるものである.一般にインターネットにデータを提供したい者は,ワークステーション等を用意してこの目的に使用するが,インターネットに直結されたMacintoshでMacHTTPというサーバソフトを動かしておくと,ワークステーションがなくてもWorldWideWebサーバを運営できる.このサーバを動かすMacintoshは世界中からアクセスされることを前提とするなら24時間電源を入れておくことが必要である.またhtmlというフォーマット言語を使って内部データを構築しておく必要があるので,Gopherのサーバよりは,実運用に手間がかかる.MacHTTPのエイリアスを作っておき,それをシステムフォルダ内の起動項目フォルダに入れておくと,Macintoshの起動時にMacHTTPが起動されるので便利である.
MacHTTPは以下のところにある.
ftp://ftp.uth.tmc.edu/public/mac/MacHTTP/machttp.sit.hqx
WWWでMacHTTPの情報を得るなら以下にそのポインタがある.
http://www.uth.tmc.edu/mac_info/machttp_info.html